ネットオークションやアウトレットなどを見ていると、「倒産品」「在庫処分品」「大量処分品」といった商品を見かけることがあります。
「倒産品だから中古なのでは?」
「どうして安く販売できるの?」
そんな疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
今回は、倒産などによって残った商品在庫がどのように市場へ出てくるのか、その仕組みを見ていきます。
会社が倒産すると在庫はどうなる?
会社が営業している間は、倉庫や店舗に商品在庫を持っていることがあります。
しかし、会社が破産手続に入った場合、こうした在庫商品も財産として扱われる場合があります。
裁判所が案内している破産手続では、破産管財人が財産を管理し、換価できる財産を金銭に換え、債権者への配当に充てる仕組みになっています。
つまり、会社が営業を続けられなくなったからといって、残った商品そのものに価値がなくなるわけではありません。
残った在庫が売却されることがある
換価できる商品在庫が残っていれば、売却される場合があります。
実際、裁判所の公開資料にも「在庫商品・原材料その他の動産」について、換価可能かどうかを確認する項目があります。
過去の裁判例でも、破産した会社が保有していた大量の商品在庫について、内見会を行ったうえで一括売却された事例が確認できます。
こうして売却された商品を事業者などが仕入れ、その後、小売り・ネット販売・オークションなどを通して再び市場へ販売するケースがあります。
「倒産品=粗悪品」ではない
ここは大切なポイントです。
「会社が倒産した」ことと、「商品の品質が悪い」ことは別の問題です。
会社には資金繰りや経営上の事情などがあります。そのため、営業終了時に未販売の商品が残っている可能性があります。
したがって、倒産に伴って処分された商品の中に未使用品が含まれていること自体は不自然ではありません。
ただし、倒産品という表示だけで商品の品質や未使用状態が保証されるわけではありません。
購入するときは個々の商品状態を確認する必要があります。
なぜ安く販売される商品があるの?
大量の在庫をまとめて売却する場合、通常の小売販売とは条件が異なることがあります。
たとえば、過去の破産会社の商品在庫売却を巡る裁判例では、在庫商品を一括して売却し、商品の荷積み・運送費を買受人が負担するなどの条件が設定されたケースがあります。
こうした大量一括の取引を経て商品が再販売される場合、通常の小売ルートとは異なる価格になる可能性があります。
ただし、「倒産品なら必ず安い」という意味ではありません。
商品の希少性、状態、数量、需要などによって販売価格は変わります。
倒産品を買うときに確認したいこと
価格だけで判断せず、次の点をチェックしておくと安心です。
・新品、未使用、中古のどれなのか
・長期保管品なのか
・箱や付属品があるのか
・傷、汚れ、経年変化がないか
・返品条件はどうなっているのか
・数量や商品内容が明確になっているか
特に古い在庫の場合、「未使用」と「最近製造された新品」は同じ意味ではありません。
保管期間が長い商品については、状態をよく確認してから購入することをおすすめします。
倒産品には思わぬ商品が残っていることも
倒産や廃業などに伴う在庫処分では、現在では店頭で見かけにくくなった商品や、大量の未販売在庫が市場へ出てくることがあります。
こうした商品を探す楽しさも、在庫処分品や倒産品の魅力の一つです。
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